Dimanche, 3, Juin,2018
聞香
静寂の中で香りを聞く。
息子と一緒に香道の体験に行って参りました。
本日のお題は「菖蒲香」
源頼政の恋のお話です。
まずは、先生から、源頼政が詠んだ和歌
五月雨に 池のまこもの 水増して
いづれ菖蒲と 引きぞわづらふ
についてのエピソードを教えて頂き、
私たちは頼政、菖蒲前、菖蒲前のお父様の気持ちや様子を頭の中に描きます。
今日は全部で5つの香を聞いたのですが、最初に聞くのが「菖蒲」。
ただ「菖蒲」の香を聞く。心を止めて聞く。
mindfulness なひとときです。
次に、「菖蒲」を含めた5種類の香を一つずつ聞きます。
その5つの香のどこかに、最初に聞いた「菖蒲」があるのですが、
それが何番目だったかを当てるという現代で言うゲームみたいなものです。
5つ聞いた後、小さな和紙に自分の名前と、何番めが「菖蒲」だと筆でしたためます。
その紙は集められ、執筆の方が今日の結果を次の写真のように記されます。
本日の香元はフランス人のマークさん。
執筆はきょうさん。
中央に並ぶ5つの名前が、客人です。
名前の下に、その方が記した香の答えが書かれていて、
下に「叶」と書かれているのが正解となります。
息子も私も正解していました。うれしかったです。
右下に書かれているのは
本日の和歌のそれぞれの句とそれを表現した香木。
和歌と香、そして、イマジネーションの世界。
他のことを一瞬でも考えていたら
その繊細な感覚は飛んでしまう。
日本の道は、mindfulnessそのもの。